会社に損害を与えるトラブルを未然に防ぐ「従業員の素行調査」の活用方法
今回は「従業員の素行調査」というテーマで書いていきたいと思います。
従業員の素行調査って、どういう時に必要があるの?とピンとこない方もいらっしゃると思います。
ですが、例えば従業員が不祥事、事件沙汰を起こしたらどうでしょうか?
会社に大きな影響が出ますし、使用者責任を問われることもあります。
また、小規模な会社で、社員同士の揉め事、パワハラ、セクハラで問題が起こったらどうでしょうか?
同時に2名の社員、スタッフを失う結果にもなりかねません。
「従業員の素行調査」はそういったトラブルを未然に防ぐためのものだとお考え下さい。
使用者責任とは?
民法第709条
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う
という法律があり、従業員が業務の中で他人や他社に損害を与えた場合、会社(使用者)や事業監督者にも賠償の責任が課せられるというものです。
従業員が起こしたトラブルで、社会的な信頼だけでなく、金銭的な損害を負う可能性もあるという事を理解しておく必要があります。
従業員が起こすトラブルのケース
暴力事件などの刑事事件
まず、暴力事件などTVや新聞のニュースに載るような刑事事件を起こしてしまうケースです。
こういった事が起こると会社のイメージはガタ落ちで、誹謗中傷や抗議の連絡が会社にまで寄せられてしまうこともあります。
まさかあの人が!というパターンもありますが、交友関係や酒癖、ギャンブル癖などの素行を把握しておくことで、そういったリスクがある人間なのかを見極める事ができます。
機密漏洩など企業の情報を他社に意図的に漏らす
ある程度の役職になると、会社の機密情報にも触れられるようになります。
会社には自社独自のノウハウ、設計、製法、仕入れルート等、価値のある情報はたくさんあり、それが他社に漏れるということは、ライバル会社との競争でも当然不利になります。
金銭の横領や商品の横流し
金銭を横領したり、商品を横流ししてお金を得る事件などもよくニュースになっていますよね。
会社のお金、それに相当するものを、私用で使い込まれてしまうと、直接的な金銭の損失になりますし、刑事告訴しても、支払い能力がなく本人からお金を回収できないリスクもたいです。
社内でのパワハラ、セクハラ
最初に触れましたが、社内でのパワハラ、セクハラは早めに対処しないと被害者側まで会社を辞めてしまう展開になりかねません。
大切な従業員を2名失うのは大きな痛手となります。
また、その事実を知っている周りの人にも少なからず影響を与えてしまいます。
従業員の素行調査ってどんな調査
住所確認など会社への報告内容に虚偽がないか?
まず、定番なのは自宅・住所確認など会社に届け出のある住所に虚偽がないかどうかを確認する調査です。
会社に申告する基本的な個人情報のうち、住所に虚偽がある人は、他にも色々と虚偽がある可能性があり、信用がおける人物とは言えません。
外回りの営業など勤務時間中の態度や行動について
営業など、日中外回りの多い従業員であれば、上司の監視の目のない日中の勤務態度を調査することも可能です。
勤務時間外の素行について
退勤後の行動についても調査可能で、毎日遅くまで飲み歩いて酒癖が悪いなどはないか?
金使いが荒かったりギャンブル癖などはないか?等、の素行を調査します。
雇用前の調査も可能です
従業員の素行調査は、雇用の前段階で、信頼できる人物かを見極めるために行う事も可能です。
重要なポストに人を登用する際や、社運をかけた新事業に新しい人材を入れる際などにも活用いただけます。
まとめ
従業員の素行調査は、会社に広い意味で損害をもたらすリスクを未然に防ぐために、トラブルが起こる前に活用いただくべきメニューです。
問題行動が目立つ従業員を解雇するための直接的な材料、もしくは判断材料にもなります。
最近、社内のムードが悪い、新人が定着しない等の課題に、特定の人が絡んでいる可能性もあります。
気になること、気になる従業員がいたら、一度、素行調査のメニューを検討してみて下さい。
著者
- FIRST探偵事務所 代表
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